ヒトが身体を動かすにはエネルギーが必要ですが、 このエネルギーはどこで作られるのでしょう? その答えは、細胞です。 詳しくいうと、細胞内のミトコンドリアでエネルギーを作ります。また、スポーツをする時、 最大限に力を発揮するためのエネルギー源は何でしょう? ミトコンドリアで食べ物の栄養分を酸素で燃やしてエネルギーが生まれます。
栄養だけでは十分なエネルギーは生まれません。酸素が必要です。 ランニングや水泳などの運動をすると、呼吸で酸素が摂取しやすくなります。 呼吸によって肺から取り込まれた結合型酸素も最終的にヘモグロビンから外れて溶解型酸素となり、身体のすみずみまで届けられます。
エネルギー工場を増やすということは細胞(筋肉)を増やすこと。 エネルギー工場を増やして、栄養分と、酸素を摂取することで たくさんエネルギーが作られ、パフォーマンスの向上につながります。
スポーツで良い結果を求める場合、必ずこれまでの自らの限界に挑戦することになります。 その際、限界を感じながらもさらにその先へと挑戦している瞬間は、 多くの場合、無酸素運動をしています。 然しながら無酸素で運動しているので、体内の酸素が消費されてしまうと エネルギーが減少し、パワーダウンします。 酸素がないとエネルギーを作れないので、パワーがなくなってしまうのです。
酸素には二つのかたちがあります。 呼吸によって体内に入り血液中のヘモグロビンに結合した型で体中を回る結合型酸素と、 末梢血管でヘモグロビンから外れ、そのまま血液や体液の中を流れ細胞に届けられる溶解型酸素です。 つまり、身体のすみずみまで酸素を届けるためにはヘモグロビンから外れより小さくなる必要があり、体内に取り込まれた酸素は最終的にはすべて溶解型酸素となっていきます。
また、酸素は集中力を高める効果も抜群。 脳内の酸素量が増えると頭の中もスッキリし、視界も開けてきます。 血液中の酸素量を上げるということは、これまで限界を感じていた場所を乗り越え、 その先へと辿り着ける手助けをしてくれることになるのです。
スポーツ(運動)をすることで出る疲労物質「乳酸」。 この乳酸を分解するには大量の酸素が必要です。 スポーツをしているときの酸素摂取量は通常の5〜10倍。 呼吸によって得られた酸素だけでは足りず、乳酸を分解しきれないため疲れが残ってしまうのです。
ですので、激しい運動の後に軽く行う有酸素運動は疲れを軽減してくれる効果があります。 ただこうして得られる酸素量にもやはり限界が。 アスリートの多くが利用することでも知られる酸素カプセル。 酸素カプセルは、ほとんどが結合型酸素です。
パフォーマンスに必要なエネルギーは酸素が栄養分を燃やすことで作られますが、乳酸を燃やすことでもエネルギーは作られます。 つまり、酸素は疲労を回復するだけでなく、乳酸からもエネルギーを作ってくれるのです。
本番に向けての激しいトレーニングによって疲れがたまっていては、 ここぞというときに最高のパフォーマンスはできません。 酸素を効率良く取り入れることで乳酸を分解し、ぜひ最高の状態で本番にのぞんでください。
「すべての病気の原因は酸素欠乏症である。」 医学博士の野口英世は言っています。 なんだかわからないけれど、身体がだるかったり、疲れが抜けなかったり… そのような場合、体内の酸素不足が原因となっている場合が多くあり、 酸素不足が慢性化すると発病するリスクが高まります。
[自然にまかせるだけでは酸素は不足する] ↓ [自覚症状がないまま酸素不足になり病気に] すべての病気は細胞レベルの酸素不足が原因なのです。 SpO2を上げるということはとても大切なことなのです。 SpO2が100%とは、血液中のすべてのヘモグロビンに 酸素が結合している状態のことです。 SpO2は96%以上が正常と言われています。95%以下は要注意です。 酸素を積極的に摂りSpO2を上げましょう。 つまり、SpO2が少し低めの95%のヒトで、体のだるさや疲れなどを感じていた場合、 97%まで上げると、体内の酸素量が上がり体調が良くなったと 実感できる可能性が高いということになるのです。 (ただし、例外もあります) 酸素濃度を上げて身体を軽くし、健康的な生活を手に入れましょう。60兆個あると言われている細胞の一部は、眠っていたり傷ついて動けなくなっています。 細胞は酸素がないと動けないのです。 体内酸素量を増やして、眠っている細胞を起こしてあげましょう。 酸素で細胞を活性化するとホルモンや酵素分泌を促し、 お肌の働きも正常な状態に近づいていきます。